慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA)KeiO Associated Repository of Academic resources

慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA)

ホーム  »»  アイテム一覧  »»  アイテム詳細

アイテム詳細

アイテムタイプ Article
ID
2021000003-20210258  
プレビュー
画像
thumbnail  
キャプション  
本文
2021000003-20210258.pdf
Type :application/pdf Download
Size :118.3 KB
Last updated :Feb 16, 2024
Downloads : 131

Total downloads since Feb 16, 2024 : 131
 
本文公開日
 
タイトル
タイトル 2型自然リンパ球に対する新規制御機構の解明  
カナ 2ガタ シゼン リンパキュウ ニ タイスル シンキ セイギョ キコウ ノ カイメイ  
ローマ字 2gata shizen rinpakyū ni taisuru shinki seigyo kikō no kaimei  
別タイトル
名前 Novel regulatory mechanism for group 2 innate lymphoid cells  
カナ  
ローマ字  
著者
名前 加畑, 宏樹  
カナ カバタ, ヒロキ  
ローマ字 Kabata, Hiroki  
所属 慶應義塾大学医学部臨床教室助教 (有期・医学部)  
所属(翻訳)  
役割 Research team head  
外部リンク  
 
出版地
 
出版者
名前 慶應義塾大学  
カナ ケイオウ ギジュク ダイガク  
ローマ字 Keiō gijuku daigaku  
日付
出版年(from:yyyy) 2022  
出版年(to:yyyy)  
作成日(yyyy-mm-dd)  
更新日(yyyy-mm-dd)  
記録日(yyyy-mm-dd)  
形態
1 pdf  
上位タイトル
名前 学事振興資金研究成果実績報告書  
翻訳  
 
 
2021  
 
開始ページ  
終了ページ  
ISSN
 
ISBN
 
DOI
URI
JaLCDOI
NII論文ID
 
医中誌ID
 
その他ID
 
博士論文情報
学位授与番号  
学位授与年月日  
学位名  
学位授与機関  
抄録
近年、気管支喘息の病態において2型自然リンパ球(Group 2 innate lymphoid cells : ILC2)を介した自然免疫の関与が注目されている。
今回、我々はTLR7アゴニストのR848がIL-33及びILC2を介した好酸球性気道炎症を改善させることを新たに発見した。
R848の作用機序を明らかにするため、TLR7発現細胞をフローサイトメトリーで評価したところ、TLR7はILC2をはじめとしたリンパ球には発現しておらず、マクロファージや樹状細胞に発現が認められた。特に、IL-33刺激によってArg1やFizz1を高発現する2型の間質マクロファージが著明に増加することが判明し、この細胞がTLR7を高発現し、R848刺激によって多量のIL-27を産生することがわかった。
IL-27は以前我々のグループが同定したILC2に対する抑制性サイトカインの一つであり、IL-27受容体ノックアウトマウスを用いた実験によって、R848が間質マクロファージからのIL-27産生を誘導することでIL-33及びILC2による好酸球性炎症を抑制することを証明した。
最近、生体における自然免疫細胞はお互いにリンクし、細胞間ネットワークを形成していることが示唆されており、自然免疫細胞ネットワークとして注目されているが、本研究は自然免疫細胞のネットワークを利用し、間質マクロファージを介してILC2による好酸球性気道炎症を抑制するという新しい概念を提唱した。
本研究成果はアメリカ胸部学会の学会誌であるAmerican Journal of Respiratory Cell and Molecular Biologyに掲載され、さらに、日本アレルギー学会、アジア太平洋呼吸器学会学術大会(APSR)や各種研究会(Scientific exchange meeting、佐島シンポジウムなど)など様々な国内及び国際的な学会において研究成果を発表し、大きな注目を受けた。
In recent years, the involvement of innate immunity via group 2 innate lymphoid cells (ILC2) in the pathogenesis of asthma has attracted attention.
In this study, we found that the TLR7 agonist, R848, ameliorates ILC2-mediated eosinophilic airway inflammation and that R848 does not act directly on ILC2 but on type 2 interstitial macrophages by flow cytometry. Furthermore, we found that interstitial macrophages stimulated by R848 changed their properties and produced large amounts of IL-27, one of the inhibitory cytokines of ILC2 that we previously identified. Finally, we demonstrated that the suppression of ILC2-mediated inflammation by R848 is counteracted in IL-27 receptor knockout mice.
These results suggest that innate immune cells in vivo cooperate with each other and form an intercellular network, which may lead to the development of new therapies targeting the entire network of innate immune cells.
The research results were published in the American Journal of Respiratory Cell and Molecular Biology and have been presented at domestic and international conferences, including the Japanese Society of Allergy, the annual meeting of the Asian Pacific Society of Respiratory Medicine (APSR), and various research meetings (Academic Exchange Meeting and Sashima Symposium).
 
目次

 
キーワード
 
NDC
 
注記

 
言語
日本語  

英語  
資源タイプ
text  
ジャンル
Research Paper  
著者版フラグ
publisher  
関連DOI
アクセス条件

 
最終更新日
Feb 16, 2024 14:10:44  
作成日
Feb 16, 2024 14:10:44  
所有者
mediacenter
 
更新履歴
Feb 16, 2024    インデックス を変更
 
インデックス
/ Public / 塾内助成報告書 / 学事振興資金研究成果実績報告書 / 2021年度
 
関連アイテム
 

ランキング

最も多く閲覧されたアイテム
1位 故意犯と過失犯の... (1084) 1st
2位 19世紀フランスに... (1016)
3位 「危険の予見可能... (726)
4位 新自由主義に抗す... (528)
5位 一部請求論の展開 (482)

最も多くダウンロードされたアイテム
1位 エクリチュールの... (1524) 1st
2位 アセトアニリドの... (884)
3位 「彼女たち」の近... (825)
4位 インフルエンサー... (767)
5位 731部隊と細菌戦 ... (597)

LINK

慶應義塾ホームページへ
慶應義塾大学メディアセンターデジタルコレクション
慶應義塾大学メディアセンター本部
慶應義塾研究者情報データベース