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2020000008-20200137  
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本文公開日
 
タイトル
タイトル イスラーム美術と日本の美術工芸とのかかわりについての基礎的研究  
カナ イスラーム ビジュツ ト ニホン ノ ビジュツ コウゲイ トノ カカワリ ニ ツイテ ノ キソテキ ケンキュウ  
ローマ字 Isurāmu bijutsu to Nihon no bijutsu kōgei tono kakawari ni tsuite no kisoteki kenkyū  
別タイトル
名前 Study on the relationship between Islamic art and Japanese art  
カナ  
ローマ字  
著者
名前 鎌田, 由美子  
カナ カマダ, ユミコ  
ローマ字 Kamada, Yumiko  
所属 慶應義塾大学経済学部准教授  
所属(翻訳)  
役割 Research team head  
外部リンク  
 
出版地
 
出版者
名前 慶應義塾大学  
カナ ケイオウ ギジュク ダイガク  
ローマ字 Keiō gijuku daigaku  
日付
出版年(from:yyyy) 2021  
出版年(to:yyyy)  
作成日(yyyy-mm-dd)  
更新日(yyyy-mm-dd)  
記録日(yyyy-mm-dd)  
形態
1 pdf  
上位タイトル
名前 学事振興資金研究成果実績報告書  
翻訳  
 
 
2020  
 
開始ページ  
終了ページ  
ISSN
 
ISBN
 
DOI
URI
JaLCDOI
NII論文ID
 
医中誌ID
 
その他ID
 
博士論文情報
学位授与番号  
学位授与年月日  
学位名  
学位授与機関  
抄録
日本とイスラーム美術のかかわりはほとんど研究されていない。しかし、実際には江戸時代にはイスラーム美術品がもたらされ、それに触発された作品も作られていた。今回調査したものに、徳川美術館の所蔵する江戸時代の印籠がある。この印籠には、イスラーム風の花柄の模様が施され、金細工が多用されているため、一般的な江戸時代の印籠とは印象が異なる。徳川美術館は、尾張徳川家のコレクションを継承しているのだが、そのなかには尾張徳川家がオランダ東インド会社から入手したペルシアやインドの布がいくつもあり、この印籠に用いられたものと類似する花柄のものもある。それをふまえると、藩主が、自らのコレクションにあるペルシアやインドの布に触発され、そのデザインを用いた異国風の印籠を作らせた可能性がある。もしそうであれば、江戸時代に、イスラーム美術品に触発されて作られた工芸品の貴重な作例となる。そのほか、今回はコロナにより文献だけの調査になってしまったが、アルバレロも日本とイスラーム美術のかかわりを示すものとして興味深い。というのも、本来、アルバレロはイスラーム圏でつくられた陶製の円筒形の壺で、そのなかに薬品などを入れて輸送するために用いられたが、14世紀ごろからイタリアなどに運ばれるとヨーロッパで珍重され、その模倣品が作られた。そしてヨーロッパでは、薬品を入れる壺として定着し、薬局などにも置かれた。オランダのデルフトでもアルバレロは作られたが、これが江戸時代にオランダ東インド会社によって日本に運ばれると、茶人たちに水差しとして好まれ、日本でも模倣品が作られた。このように、イスラーム美術品、ならびにイスラームの工芸品とかかわりの深いヨーロッパの工芸品が江戸時代の日本で享受されていた。江戸時代の日本人がそれらをどのように捉えていたかについては、今後考察を深めていきたい。
The relationship between Japan and Islamic art has not been well studied. However, in reality, textiles and artworks from the Islamic world were brought to Japan in the Edo period. At that time, inspired by such Islamic art objects, Japanese artists and craftsmen made their own artworks. One such example is an inro (medicine case) in the Tokugawa Art Museum that has vegetal motifs typical of Islamic textiles. This inro was made for the feudal lord of the Owari Tokugawa family. As this family owned seventeenth-to-eighteenth-century Persian and Indian textiles that were presented to them by the Dutch East India Company, this inro was made to incorporate the vegetal design seen on Islamic textiles to satisfy the lord's taste for exotic objects.
The albarello, a cylindrical ceramic storage jar that originated in the Islamic world, is another type of art object that indicates a relation between Islamic art objects and Japan. When Syrian albarello were brought to Italy as containers for liquid or other substances, people in Europe were fascinated by these beautiful storage jars. Hence imitations of Islamic albarello were extensively made in Europe. When albarello made in Dutch Delft ware were brought to Edo-period Japan by the Dutch, they were used as water containers for the tea ceremony. Thus both Islamic art objects and European art objects inspired by Islamic artifacts were enjoyed by people in Edo-period Japan.
 
目次

 
キーワード
 
NDC
 
注記

 
言語
日本語  

英語  
資源タイプ
text  
ジャンル
Research Paper  
著者版フラグ
publisher  
関連DOI
アクセス条件

 
最終更新日
Feb 16, 2024 13:35:10  
作成日
Feb 16, 2024 13:35:10  
所有者
mediacenter
 
更新履歴
Feb 16, 2024    インデックス を変更
 
インデックス
/ Public / 塾内助成報告書 / 学事振興資金研究成果実績報告書 / 2020年度
 
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