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2019000007-20190064  
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本文公開日
 
タイトル
タイトル ザルツブルクにおけるモーツァルト伝承 (1781-1806年)  
カナ ザルツブルク ニ オケル モーツァルト デンショウ (1781-1806ネン)  
ローマ字 Zarutsuburuku ni okeru Mōtsaruto denshō (1781-1806nen)  
別タイトル
名前 The Mozart transmission in Salzburg (1781-1806)  
カナ  
ローマ字  
著者
名前 西川, 尚生  
カナ ニシカワ, ヒサオ  
ローマ字 Nishikawa, Hisao  
所属 慶應義塾大学文学部教授  
所属(翻訳)  
役割 Research team head  
外部リンク  
 
出版地
 
出版者
名前 慶應義塾大学  
カナ ケイオウ ギジュク ダイガク  
ローマ字 Keiō gijuku daigaku  
日付
出版年(from:yyyy) 2020  
出版年(to:yyyy)  
作成日(yyyy-mm-dd)  
更新日(yyyy-mm-dd)  
記録日(yyyy-mm-dd)  
形態
1 pdf  
上位タイトル
名前 学事振興資金研究成果実績報告書  
翻訳  
 
 
2019  
 
開始ページ  
終了ページ  
ISSN
 
ISBN
 
DOI
URI
JaLCDOI
NII論文ID
 
医中誌ID
 
その他ID
 
博士論文情報
学位授与番号  
学位授与年月日  
学位名  
学位授与機関  
抄録
本研究の目的は、W. A. モーツァルトの作品が1781年以降にザルツブルクにおいてどのように伝承され、演奏実践の伝統が形成されたのかを解明することであり、2020年3月10日から21日まで、ザルツブルクで実地調査を行なう予定であったが、新型コロナウイルスの蔓延によりオーストリアでは諸機関が閉鎖され、事実上、調査が不可能となった。それゆえ調査旅行を中止し、これまでに行なった調査データを整理し、またヨーロッパから取り寄せたモーツァルトの手稿譜のデジタル画像を活用して、標記の研究を行なった。その結果、以下の諸点を明らかにすることができた。
1.ザルツブルク大聖堂史料館が所蔵するモーツァルトの教会音楽コレクションには、1770年代に各作品の初演で使用された筆写パート譜のほか、1780年代に追加されたパート譜も残されている。これらのパート譜を作成したコピストのうち、とりわけ「筆写者27」は重要であり、この人物は1780年代前半にレオポルト・モーツァルトと密接な関係をもっていたと考えられる。「筆写者27」は同じ時期に教会音楽だけでなく、モーツァルト家のプライヴェートな演奏のために、ピアノ協奏曲のパート譜も作成している。
2.同史料館には、1787年以降に作成されたモーツァルトの教会音楽の筆写パート譜も数多く残されており、レオポルトの死後もモーツァルトの作品がザルツブルク大聖堂で途絶えることなく演奏され続けていたことが確認できる。そうした大聖堂におけるモーツァルト受容に関して重要な役割を果たしたのは、当時のザルツブルク宮廷楽長であり、モーツァルトの作品を高く評価していたルイージ・ガッティであったと考えられる。
3.1787年以降の筆写パート譜は、この時期のモーツァルト演奏においてオリジナルの作品形態が必ずしも保持されず、演奏機会に応じて楽曲を短縮したり、原曲にない管楽器を新たに付け加えたりするなどの措置がとられていたことを示している。この時期のザルツブルクにおけるモーツァルト演奏の伝統は、こうした柔軟な演奏実践の中で形づくられ、それが19世紀に引き継がれていったと結論づけられる。
This study aims to investigate how Mozart's works have been transmitted and how the tradition of performance practice has been formed in Salzburg after 1781. For this purpose I have planned a research trip to Salzburg from March 10 to 21, 2020, but because of the outbreak of the new coronavirus main research institutions and libraries in Austria were closed and I had to cancel my trip. Therefore, I have studied mainly on the basis of the digital images of Mozart's manuscripts from Salzburg. As a result, the following points could be clarified.
1. Mozart's church music collection, owned by the Salzburg Cathedral, contains the manuscript parts used in the premiere of each work in the 1770s, as well as the parts added in the 1780s. The most important of these are the manuscript parts by copyist 27, who had a close relationship with Leopold Mozart in the early 1780s. Copyist 27 wrote also manuscript parts of piano concertos for private performance of the Mozart family.
2. The Cathedral archive also owns many performance parts of Mozart's church music produced after 1787 and these manuscripts indicate that Mozart's works continued to be played continuously at the Salzburg Cathedral after Leopold's death. It is probable that Luigi Gatti, who was the court Kapellmeister at that time and highly valued Mozart's works, played a major role in Mozart reception in the Cathedral.
3. Performance parts after 1787 do not always retain the original form in Mozart performances of this period, shortening the music according to the situation of performance and adding new wind instruments that are not in the original score. It is concluded that the performance tradition of Mozart's works of this period was shaped by such flexible performance practices, which were inherited until the 19th century.
 
目次

 
キーワード
 
NDC
 
注記

 
言語
日本語  

英語  
資源タイプ
text  
ジャンル
Research Paper  
著者版フラグ
publisher  
関連DOI
アクセス条件

 
最終更新日
Dec 16, 2022 10:40:03  
作成日
Dec 16, 2022 10:40:03  
所有者
mediacenter
 
更新履歴
Dec 16, 2022    インデックス を変更
 
インデックス
/ Public / 塾内助成報告書 / 学事振興資金研究成果実績報告書 / 2019年度
 
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