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2018000005-20180048  
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本文公開日
 
タイトル
タイトル 東南アジアにおけるネイティヴィズムの比較研究  
カナ トウナン アジア ニ オケル ネイティヴィズム ノ ヒカク ケンキュウ  
ローマ字 Tōnan Ajia ni okeru neitivizumu no hikaku kenkyū  
別タイトル
名前 Nativism in Southeast Asia  
カナ  
ローマ字  
著者
名前 山本, 信人  
カナ ヤマモト, ノブト  
ローマ字 Yamamoto, Nobuto  
所属 慶應義塾大学法学部教授  
所属(翻訳)  
役割 Research team head  
外部リンク  
 
出版地
 
出版者
名前 慶應義塾大学  
カナ ケイオウ ギジュク ダイガク  
ローマ字 Keiō gijuku daigaku  
日付
出版年(from:yyyy) 2020  
出版年(to:yyyy)  
作成日(yyyy-mm-dd)  
更新日(yyyy-mm-dd)  
記録日(yyyy-mm-dd)  
形態
1 pdf  
上位タイトル
名前 学事振興資金研究成果実績報告書  
翻訳  
 
 
2018  
 
開始ページ  
終了ページ  
ISSN
 
ISBN
 
DOI
URI
JaLCDOI
NII論文ID
 
医中誌ID
 
その他ID
 
博士論文情報
学位授与番号  
学位授与年月日  
学位名  
学位授与機関  
抄録
ネイティヴィズムとは、特定の国民が集合体としての自国民の結束と保全のための論理、意識、行動を指す。具体的には、「異国人」「外国人」を措定することで、その排除の論理と具体的な行動に現れる。
本研究は21世紀の東南アジア諸国におけるネイティヴィズムの比較研究である。2018年度は具体的に、ミャンマーとインドネシアにおけるネイティヴィズム発現のあり方と意味について研究した。
国際社会においてもよく知られているように、ミャンマーではロヒンギャに対する暴力と排除の論理と行動がある。国際社会や国際メディアがロヒンギャ排除に関して批判的な報道をしているにもかかわらず、仏教徒であるミャンマー国民の多くはそれが陰謀論であるかのように捉え、積極的にアウン・サン・スー・チー政権の対応を支持している。この裏には、2010年代から高揚しているミャンマー・ナショナリズムの作用が働いている。
他方インドネシアでは、2019年4月17日の大統領選挙を控えて、17年頃から政治の季節が始まっていた。この間大統領候補者プラボウォ陣営は、イスラーム保守層の囲い込みをはかるとともに、反中国・中国人キャンペーンを大々的に展開してきた。インドネシア・ナショナリズムを声高に唱えるのもこの陣営である。背景には2000年代から活発になった中国政府・地方政府・企業によるインドネシアに対する積極的な投資とその余波があった。しかも民主化後には影を潜めていたインドネシア華人に対する差別的な発言や行動も陰に陽に展開されるようになった。
以上から、ネイティヴィズムはナショナリズムの過激な一形態としてミャンマー社会とインドネシア社会には定着していることが明確になった。
Nativism can be defined as the logic, consciousness and action in order to unite and secure the majority people in a given country. It appears as a form and logic of anti-foreigners.
This research has explored nativism in Southeast Asia in a comparative perspective. It compares the ways in which nativism appears in Myanmar and Indonesia.
As is well-known, there is a series of violence and exclusion in Myanmar. The international community and international media condemned how the Myanmar government has treated the Rohingya, and yet the majority Buddhist population ardently support the Aun San Suu Kyi government. This shows how strong Myanmar's Buddhist nationalism functions in the context of the Rohingya issue.
In the case of Indonesia, nativism is integrated with nationalism with a strong connotation of Islamic conservatism. The presidential candidate, Prabowo, and his team have developed its political campaign by protesting China and Chinese people. There has been a vast amount of investments from the Chinese government, local governments, and private companies since 2000, but some has resulted in unwanted consequences. This has led to performing anti-China and anti-Chinese campaigns by the Prabowo supporters as well as conservative Islam activists.
In sum, both Myanmar and Indonesia see that nativism has taken root in the society as an extreme form of nationalism.
 
目次

 
キーワード
 
NDC
 
注記

 
言語
日本語  

英語  
資源タイプ
text  
ジャンル
Research Paper  
著者版フラグ
publisher  
関連DOI
アクセス条件

 
最終更新日
Oct 24, 2022 13:35:36  
作成日
Oct 24, 2022 13:35:36  
所有者
mediacenter
 
更新履歴
Oct 24, 2022    インデックス を変更
 
インデックス
/ Public / 塾内助成報告書 / 学事振興資金研究成果実績報告書 / 2018年度
 
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