慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA)KeiO Associated Repository of Academic resources

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2022000010-20220189  
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本文公開日
 
タイトル
タイトル 創薬研究効率化を指向した炭素-フッ素結合活性化法の開発  
カナ ソウヤク ケンキュウ コウリツカ オ シコウシタ タンソ-フッソ ケツゴウ カッセイカホウ ノ カイハツ  
ローマ字 Sōyaku kenkyū kōritsuka o shikōshita tanso-fusso ketsugō kasseikahō no kaihatsu  
別タイトル
名前 Development of carbon-fluorine bond dissociation for drug development  
カナ  
ローマ字  
著者
名前 岡村, 俊孝  
カナ オカムラ, トシタカ  
ローマ字 Okamura, Toshitaka  
所属 慶應義塾大学理工学部助教 (有期)  
所属(翻訳)  
役割 Research team head  
外部リンク  
 
出版地
 
出版者
名前 慶應義塾大学  
カナ ケイオウ ギジュク ダイガク  
ローマ字 Keiō gijuku daigaku  
日付
出版年(from:yyyy) 2023  
出版年(to:yyyy)  
作成日(yyyy-mm-dd)  
更新日(yyyy-mm-dd)  
記録日(yyyy-mm-dd)  
形態
1 pdf  
上位タイトル
名前 学事振興資金研究成果実績報告書  
翻訳  
 
 
2022  
 
開始ページ  
終了ページ  
ISSN
 
ISBN
 
DOI
URI
JaLCDOI
NII論文ID
 
医中誌ID
 
その他ID
 
博士論文情報
学位授与番号  
学位授与年月日  
学位名  
学位授与機関  
抄録
ホウ素ラジカル源としてNHCボランを用い、様々なフッ素化合物の脱フッ素化を試みた。検討の結果、ジエチルフルオロマロン酸に対し、光照射下、NHCボランを作用させると脱フッ素化が進行し、マロン酸ジエチルが得られた。本反応は、室温条件下、ホウ素試薬を用いた初の脱フッ素化の例である。
一方で、ニトロ基を有するフルオロメチルベンゼンを用いると、脱フッ素化は進行せず、アゾキシベンゼンが得られた。これは、ニトロ基がニトロソ基に変換された後、二量化し生成したと考えられる。NHCボランがニトロ基を還元する反応機構は未だ明らかでない点、ニトロソ基が創薬や機能性材料の合成に有用な中間体であることから、本反応のメカニズムの解明と実用化を目指して研究を開始した。
当初、NHCボランから発生したホウ素ラジカルがニトロ基の酸素原子と反応し、酸素-ホウ素結合を形成したのちにニトロソベンゼンを与えるメカニズムを考えた。しかし、本反応はニトロ基が励起したビラジカル中間体に対し、NHCボランが水素移動反応を起こしてニトロソベンゼンを与える機構であることを見出した。NHCボランが水素移動反応に関与する例は、高分子合成に用いられた例のみであり、本研究のような低分子合成に利用された例はなく、申請者が初めて確立した応用例となる。
続いて、確立したニトロソベンゼン発生法の有用性を確かめるべく、ニトロソDiels-Alder反応へと適用した。本反応は、金属塩の添加が効果的であり、塩化マグネシウムを添加した際に収率が向上した。目的物の環化成績体を41%で得られたが、副生成物であるアゾキシベンゼンも得られた。このため、アゾキシベンゼンが得られない条件の探索を引き続き行う。具体的には、添加する金属塩の最適化を行う。さらに、NHCボランは様々な誘導体合成が可能なため、NHCボランの置換基検討による更なる収率の向上を目指す。
To achieve carbon-fluorine bond dissociation, I focused on NHC-borane. Screening results showed that NHC-borane cleaved the C-F bond of diethyl fluoro malonate. This is the first example of NHC-borane breaking the carbon-fluorine bond.
In contrast, when NHC-borane was used with 3-nitrobenzyl fluoride, no carbon-fluorine bond cleavage occurred, but the nitro group was reduced and azoxybenzene was formed. The reaction mechanism by which NHC borane reduces nitro groups is not clear. Therefore, a detailed investigation was conducted. As a result, this reaction was found to be a HAT reaction of NHC borane to a biradical intermediate excited by nitrobenzene to give nitrosobenzene.
This method was applied to the nitroso DIels-Alder reaction to obtain the bicyclic product in moderate yield. Going forward, I plan to continue synthesizing various molecules using the developed methods.
 
目次

 
キーワード
 
NDC
 
注記

 
言語
日本語  

英語  
資源タイプ
text  
ジャンル
Research Paper  
著者版フラグ
publisher  
関連DOI
アクセス条件

 
最終更新日
Jul 01, 2024 14:26:09  
作成日
Jul 01, 2024 14:26:09  
所有者
mediacenter
 
更新履歴
Jul 1, 2024    インデックス を変更
 
インデックス
/ Public / 塾内助成報告書 / 学事振興資金研究成果実績報告書 / 2022年度
 
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