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2020000008-20200049  
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本文公開日
 
タイトル
タイトル フランス植民地支配期ベトナムにおける環境問題 : 森林をめぐる管理と利用  
カナ フランス ショクミンチ シハイキ ベトナム ニ オケル カンキョウ モンダイ : シンリン オ メグル カンリ ト リヨウ  
ローマ字 Furansu shokuminchi shihaiki Betonamu ni okeru kankyō mondai : shinrin o meguru kanri to riyō  
別タイトル
名前 Environmental issues in colonial Vietnam : the control and use of forests  
カナ  
ローマ字  
著者
名前 難波, ちづる  
カナ ナンバ, チズル  
ローマ字 Namba, Chizuru  
所属 慶應義塾大学経済学部教授  
所属(翻訳)  
役割 Research team head  
外部リンク  
 
出版地
 
出版者
名前 慶應義塾大学  
カナ ケイオウ ギジュク ダイガク  
ローマ字 Keiō gijuku daigaku  
日付
出版年(from:yyyy) 2022  
出版年(to:yyyy)  
作成日(yyyy-mm-dd)  
更新日(yyyy-mm-dd)  
記録日(yyyy-mm-dd)  
形態
1 pdf  
上位タイトル
名前 学事振興資金研究成果実績報告書  
翻訳  
 
 
2020  
 
開始ページ  
終了ページ  
ISSN
 
ISBN
 
DOI
URI
JaLCDOI
NII論文ID
 
医中誌ID
 
その他ID
 
博士論文情報
学位授与番号  
学位授与年月日  
学位名  
学位授与機関  
抄録
本研究では、フランス植民地支配下のベトナムにおいて、経済、軍事、環境、文化と多様な分野において重要な役割をもつ森林が、どのように管理・利用され、様々な主体はどのように森林とかかわっていたのかを明らかにした。森林局による政策の主要な柱は、「保全林」での系統的伐採であった。保全林では、区画ごとに設定された伐採権が個人や企業に売却され、計画的な木材の供給を図ることが目指された。原則として近隣住民の用益権が制限されたが、その後、住民のための「共同体保全地区」が創設され、村落を系統的伐採に参加させる試みもなされた。しかしこれは、伐採権を一部の住民のみに与えることになり、村落内部に不和と摩擦をもたらすことにもなった。
こうした管理をめぐって、森林を利用する様々な主体と森林局の間には摩擦が生じた。森林局は、系統的伐採に企業の参加を促そうとした一方で、森林資源の利用によって経済活動を拡大しようとする企業が、地域の小規模な産業や住民の用益権と対立するとして警戒した。こうした森林局の姿勢に企業は反発し、総督府や本国植民地省に直接訴えることもあった。住民もまた、様々な形で対応をした。無料伐採の権利を利用し、伐採した木材を売却して現金収入を得るような行動から、保全林の指定や不当な処罰に対する激しい抗議まで、多様な行動がとられた。
植民地当局内でも摩擦がみられた。管理を徹底し、不法行為を取り締まる森林局に対して、地域の安定的統治をなによりも重視する各地の理事官はしばしば批判的であり、両者は時に激しく対立した。
植民地支配において豊かな森林を維持することは、住民の利益につながる文明化の使命を体現することである、と植民地当局は考えていたにもかかわらず、その実行はしばしば警察的、抑圧的な取り締まりを伴うことになった。森林は、人々の生活を支える自然の宝庫であると同時に、森林を管理・利用する様々なアクターの間に対立をもたらす緊張した舞台でもあった。
This research aims to illustrate how forests, which play an important role in the economy, the environment, the military, and culture, were managed and used in colonial Vietnam through the colonial period. The Forest Service's plan involved rational, systematic logging with the participation of companies that generally excluded local inhabitants from the reserved forests and restricted forest use for their livelihoods. Also, the "communal reserves" established in some areas to prioritize locals' forest use led to regional strife. Despite the colonial authorities' view that maintenance of the abundant forests was a manifestation of their civilizing mission, the actual implementation of such policies was frequently accompanied by strict policies and repressive control. Friction existed between the various parties using the forest and the Forest Service concerning forest management. The views and behavior of the colonial authorities were also inconsistent, due to the multifaceted nature of the forests, which were at once natural treasures that supported people's lives as well as a stage for conflicts between varied actors and interests, including local inhabitants, villages, outsiders, the Forest Service, and administrative agencies.
 
目次

 
キーワード
 
NDC
 
注記

 
言語
日本語  

英語  
資源タイプ
text  
ジャンル
Research Paper  
著者版フラグ
publisher  
関連DOI
アクセス条件

 
最終更新日
Feb 16, 2024 13:35:23  
作成日
Feb 16, 2024 13:35:23  
所有者
mediacenter
 
更新履歴
Feb 16, 2024    インデックス を変更
 
インデックス
/ Public / 塾内助成報告書 / 学事振興資金研究成果実績報告書 / 2020年度
 
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