アイテムタイプ |
Article |
ID |
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プレビュー |
画像 |
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キャプション |
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本文 |
2018000005-20180065.pdf
Type |
:application/pdf |
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Last updated |
:Oct 24, 2022 |
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本文公開日 |
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タイトル |
タイトル |
「レシ」の語りにおける喪失と回復の表現技法について
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カナ |
「レシ」ノ カタリ ニ オケル ソウシツ ト カイフク ノ ヒョウゲン ギホウ ニ ツイテ
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ローマ字 |
"Reshi" no katari ni okeru sōshitsu to kaifuku no hyōgen gihō ni tsuite
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別タイトル |
名前 |
Loss and resilience in narratives
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カナ |
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ローマ字 |
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著者 |
名前 |
國枝, 孝弘
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カナ |
クニエダ, タカヒロ
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ローマ字 |
Kunieda, Takahiro
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所属 |
慶應義塾大学総合政策学部教授
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所属(翻訳) |
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役割 |
Research team head
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外部リンク |
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版 |
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出版地 |
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出版者 |
名前 |
慶應義塾大学
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カナ |
ケイオウ ギジュク ダイガク
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ローマ字 |
Keiō gijuku daigaku
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日付 |
出版年(from:yyyy) |
2020
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出版年(to:yyyy) |
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作成日(yyyy-mm-dd) |
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更新日(yyyy-mm-dd) |
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記録日(yyyy-mm-dd) |
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形態 |
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上位タイトル |
名前 |
学事振興資金研究成果実績報告書
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翻訳 |
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巻 |
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号 |
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年 |
2018
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月 |
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開始ページ |
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終了ページ |
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ISSN |
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ISBN |
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DOI |
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URI |
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JaLCDOI |
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NII論文ID |
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医中誌ID |
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その他ID |
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博士論文情報 |
学位授与番号 |
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学位授与年月日 |
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学位名 |
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学位授与機関 |
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抄録 |
本研究ではレシという言説形式をまず、小説と物語の構造化の差異という点でとらえた。物語が小説と異なる点は書くことに終わりが打てないことだ。小説はどこかで終わりをむかえる。小説はどれほど最小限であったとしても構成化という作業から免れることはできない。そうでなければ書かれたものは、断片の羅列にすぎなく、そこに作品というまとまりは生まれることはない。
レシの場合に、語りに終わりがないのは、語ったことで人生が終わらず、語りが続いていく可能性を持っているからである。小説は結末を構造として備えている。だが、私たちの書く物語には終わりがない。物語とは世界への私たちのまなざしであり、私たちの内面への反省の表現である以上、世界と私の関係の変容によって常に紡ぎ続けられるものだからだ。端的にいえば物語とは私たちの人生のことである(=物語的自己同一性)。人生の物語は時間の推移とともに新たに編み直され、意味を変容させながら続いていく。小説がどれほど実人生に基づいて作られていようとも、そこには「仮構」があり、その構造の中では時間は無時間構造となる。
さらに「物語は出来事をただ語りによって再現してみせることによって、その出来事をあれこれの説明から解き放ってやる。出来事の連関が歴史学や長編小説のように必然性をもって提示されることがないために、事柄を解釈する大幅な自由が聴き手に与えられることにある。」すなわち、この意味では小説は「筋書き」があり、その自然な展開に私たちは引き込まれる。対して、物語にそのような必然性は不要である。だからこそそこに解釈の自由が生まれてくる。
構造がないからといって、記録や日記とは異なる。記録や日記の断片に対して、その書かれてあることにあらためて意味づけをすることが物語=レシである。
In this study, we took up the discourse form of «récit» in terms of the difference in the structuring of the novel and the narrative. What makes the story different from the novel is that it never ends in writing. No matter how small a novel can be, it can not escape the work of structuring.
In the case of «récit», the reason why the narrative is never ending is that life does not end with what we talked about and there is a possibility that narrative will continue. The novel has the ending as a structure. But the story we have written is endless. The story of life is redesigned with the passage of time, and continues as it changes meaning.
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キーワード |
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資源タイプ |
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ジャンル |
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著者版フラグ |
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