慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA)KeiO Associated Repository of Academic resources

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2017000001-20170296  
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本文公開日
 
タイトル
タイトル エピジェネティクス因子をターゲットとする、新しいがん免疫誘導法の基礎的研究  
カナ エピジェネティクス インシ オ ターゲット ト スル, アタラシイ ガン メンエキ ユウドウホウ ノ キソテキ ケンキュウ  
ローマ字 Epijenetikusu inshi o tāgetto to suru, atarashii gan men'eki yūdōhō no kisoteki kenkyū  
別タイトル
名前 Development of a novel cancer immunotherapy targeting a gene silencing factor  
カナ  
ローマ字  
著者
名前 竹馬, 俊介  
カナ チクマ, シュンスケ  
ローマ字 Chikuma, Shunsuke  
所属 慶應義塾大学医学部基礎教室専任講師(有期)  
所属(翻訳)  
役割 Research team head  
外部リンク  
 
出版地
 
出版者
名前 慶應義塾大学  
カナ ケイオウ ギジュク ダイガク  
ローマ字 Keiō gijuku daigaku  
日付
出版年(from:yyyy) 2018  
出版年(to:yyyy)  
作成日(yyyy-mm-dd)  
更新日(yyyy-mm-dd)  
記録日(yyyy-mm-dd)  
形態
1 pdf  
上位タイトル
名前 学事振興資金研究成果実績報告書  
翻訳  
 
 
2017  
 
開始ページ  
終了ページ  
ISSN
 
ISBN
 
DOI
URI
JaLCDOI
NII論文ID
 
医中誌ID
 
その他ID
 
博士論文情報
学位授与番号  
学位授与年月日  
学位名  
学位授与機関  
抄録
(目的) Tリンパ球(T細胞)は, がん細胞が表出する変異抗原を非自己と認識して攻撃するため, この機能を増強できれば効果的ながん治療法となりえる。近年大きな脚光を浴びているPD-1阻害療法は, がん特異的なT細胞の寛容状態を解除するものであるため, ここにがん特異的なT細胞をワクチンによって新規に増やすことが出来れば, 相乗的な効果が期待できる。申請者は, 強いT細胞活性化能を持つ樹状細胞(DC)において, クロマチン制御因子であるTRIM28を欠損させると, T細胞のプライミングが効率よく行え, 強い細胞性免疫を誘導できることを見出した。本研究では, TRIM28によるDCの制御機構を解析し, TRIM28欠損下で発現するT細胞の活性化因子を同定することを通じて抗原提示を受けたT細胞を強く活性化させるメカニズムを検討している。
(方法と結果)TRIM28をDC特異的に欠損するマウス(TRIM28 lox CD11cCRE : DCKO)を新規に作出し, その表現型を解析した。DCKOマウスは, 正常に発育し, 明らかな表現型を示さなかったものの, in vitroでのT細胞活性化能の亢進, モデル抗原を用いたワクチン反応の亢進(抗体産生, キラーT細胞のプライミング)を示した。ヘルパーT細胞分化実験においては, Th17型のT細胞を効率よく誘導し, Th17が起こすと考えられている自己免疫性脳脊髄炎モデルにおいて明らかな病態の悪化を示した。トランスクリプトーム解析により, DCKOでは, 定常状態において, さまざまな遺伝子が発現亢進し, 特に活性化とインターフェロン誘導性の遺伝子群が上昇していることが明らかとなった。現在, この要因を探索中である。
(結語)TRIM28の欠損下ではヘテロクロマチンの緩みにより, 何らかのT細胞活性化促進因子が脱抑制を受けている可能性があり, DCによるT細胞活性化における重要な知見を見出せる可能性がある。将来的には, TRIM28を阻害する化合物を探し, 次世代ワクチン法の開発につなげる。
Tumor cells express mutated antigens that are recognized by T cells. Therefore, combination of cancer vaccination with immune checkpoint blockade (i.e. anti PD-1 therapy) will provide attaractive strategy to synergistically enhance cancer immune response. We found that dendritic cells (DC) that lack TRIM28, a heterochromatin organization factor show enhanced T cell priming. Conditional knockout mice lacking TRIM28 specifically on DC (DCKO ; hereafter) showed enhanced T cell reaction and antibody response against model antigens. DCKO also showed enhanced autoimmune encephalomyelitis reactions, due to efficient T cell priming by DCs. An RNA-seq revealed that DCKO show higher basal level activation of DCs, corelated with upregulation of interferon stimulated genes. Now we are working on the mechanism by which lack of TRIM28 enhance T cell -mediated immune reaction. The current study show important function of TRIM28 in adaptive immune response.
 
目次

 
キーワード
 
NDC
 
注記

 
言語
日本語  

英語  
資源タイプ
text  
ジャンル
Research Paper  
著者版フラグ
publisher  
関連DOI
アクセス条件

 
最終更新日
Jul 29, 2019 14:52:34  
作成日
Feb 21, 2019 16:11:38  
所有者
mediacenter
 
更新履歴
Feb 21, 2019    インデックス を変更
Jul 29, 2019    著者,上位タイトル 名前,抄録 内容 を変更
 
インデックス
/ Public / 塾内助成報告書 / 学事振興資金研究成果実績報告書 / 2017年度
 
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