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KO40003001-00002011-2708  
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本文公開日
 
タイトル
タイトル 終末期ケアの課題について : 適切な胃瘻造設の概念化を例に  
カナ シュウマツキ ケア ノ カダイ ニ ツイテ : テキセツナ イロウ ゾウセツ ノ ガイネンカ オ レイ ニ  
ローマ字 Shumatsuki kea no kadai ni tsuite : tekisetsuna iro zosetsu no gainenka o rei ni  
別タイトル
名前  
カナ  
ローマ字  
著者
名前 山田, 洋太  
カナ ヤマダ, ヨウタ  
ローマ字 Yamada, Yota  
所属  
所属(翻訳)  
役割 Dissertant  
外部リンク  

名前 田中, 滋  
カナ タナカ, シゲル  
ローマ字 Tanaka, Shigeru  
所属  
所属(翻訳)  
役割 Thesis advisor  
外部リンク  
 
出版地
横浜  
出版者
名前 慶應義塾大学大学院経営管理研究科  
カナ ケイオウ ギジュク ダイガク ダイガクイン ケイエイ カンリ ケンキュウカ  
ローマ字 Keio gijuku daigaku daigakuin keiei kanri kenkyuka  
日付
出版年(from:yyyy) 2011  
出版年(to:yyyy)  
作成日(yyyy-mm-dd)  
更新日(yyyy-mm-dd)  
記録日(yyyy-mm-dd)  
形態
57 p.  
上位タイトル
名前  
翻訳  
 
 
 
 
開始ページ  
終了ページ  
ISSN
 
ISBN
 
DOI
URI
JaLCDOI
NII論文ID
 
医中誌ID
 
その他ID
MT@2708  

40100653987  
博士論文情報
学位授与番号  
学位授与年月日  
学位名  
学位授与機関  
抄録
終末期ケアの課題の1つに胃瘻の是非問題がある。特に安易に安全に安く施行できる胃瘻造設は、高齢化社会が加速する日本にとって様々な社会問題を引き起こす。この数年、尊厳を損なう可能性のある胃瘻を疑問視する動きが各分野で見られるようになった。しかし現場の造設する医師からは止められないシステム上の問題や造設するのが使命という治療における主張もあり、抑止がかけにくいのも事実である。そのような状況で最も深刻な胃瘻の問題とは安易に造設された結果、どこにも行くことができなくなってしまった患者が発生していることである。医療機能の高い施設であれば、胃瘻はシンプルに栄養を補給できるアクセス方法であるが、医療機能を有さない介護領域や在宅では胃瘻の管理問題等によって扱いづらいツールになってしまうのである。この問題をどのように考えれば問題点を整理することができ、様々な解決策を導くことができるだろうか。医学、看護学、医療経済学、社会・人文科学等広く胃瘻に関する先行研究は存在する。しかしどれもその領域における解決策を提示しているのみであり、前述のどこにも行けなくなった患者をどうすればよいのかという答えを導くことはできない。しかし胃瘻造設という医療サービスを考えれば、それを扱うための医療資源が必要であることに気づく。すなわち新規に胃瘻を造設する(IN)、また嚥下機能の回復(OUT)、そして胃瘻の管理を行う(STOCK)という3点に整理して考えることができる。このようにIN, OUT, STOCKという切り口と意思決定層によるPolicy, Management(資源の人・物・金・情報), Operationを組み合わせたマトリックスで考えればより整理しやすいことが分かった。この手法を用いて各分野における専門家10名へのインタビューを実施し、先行研究の内容も含めて3×3マトリックスを構造化した。平原佐斗司(在宅に特化した大型診療所)、武久洋三(慢性期医療協会会長)、石飛幸三(特別養護老人ホーム常勤医)、会田薫子(医療倫理学者、東京大学大学院)、田中雅子(日本介護福祉士協会名誉会長)、株式会社ジャパンケアサービス(看護師、ケアマネジャの4名)、竹内孝仁(リハビリテーション、国際医療福祉大学大学院)の10名である。このヒアリングを通して、重要になってくるのが"前提を揃えること"であり、胃瘻問題の前提とは「意思疎通のできない認知症等の高齢者に対して介入するのか」ということであった。次に胃瘻問題を考える上でINを少なくして、OUTを増やす、さらに受け皿となるSTOCKを充実させることが重要になることが理解できる。このように整理するとそれぞれの立場で有する資源が異なり、また短期的、中長期的に取り組めることが異なるため、解決策を実際の現場や意思決定に落とし込めることができ、実際に解決策を提案することも可能であった。このIN,OUT, STOCKは非常にシンプルであり、当たり前のように思われるかもしれないが、終末期の課題の中で医療サービスをどのように整理して考えるのかという点において新しい。今までの議論は、個別の内容がバラバラに話しされ、全体像が議論されていない中、このように胃瘻患者がどのように地域内で暮らしていくのか、そしてそれを支える地域内資源があるのかと考えることで解決策にも繋げやすい方法と言える。また胃瘻だけでなく、これから発生する医療サービス全部に当てはめることが可能という意味で汎用性も有する。これからの日本の高齢化社会は、新たな医療サービスが発生するたびにその技術をどう扱えばよいのか困惑することは必至であり、扱い方を考える分析フレームワークを考案するものである。
 
目次

 
キーワード
 
NDC
 
注記
修士学位論文. 2011年度経営学 第2708号
 
言語
日本語  
資源タイプ
text  
ジャンル
Thesis or Dissertation  
著者版フラグ
publisher  
関連DOI
アクセス条件

 
最終更新日
Oct 07, 2021 09:24:35  
作成日
Sep 26, 2012 09:00:00  
所有者
mediacenter
 
更新履歴
Oct 7, 2021    注記 を変更
 
インデックス
/ Public / (KBS)経営管理研究科 / 修士論文 / 2011 (M33)
 
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