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Article |
ID |
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Caption |
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Full text |
KO12003001-20210001-0001.pdf
Type |
:application/pdf |
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:263.5 KB
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Last updated |
:Nov 30, 2023 |
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: 40 |
Total downloads since Nov 30, 2023 : 40
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Release Date |
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Title |
Title |
食と料理のパン・アフリカニズムをめぐる文化人類学的研究
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Kana |
ショク ト リョウリ ノ パン・アフリカニズム オ メグル ブンカ ジンルイガクテキ ケンキュウ
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Romanization |
Shoku to ryōri no Pan Afurikanizumu o meguru bunka jinruigakuteki kenkyū
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Other Title |
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Creator |
Name |
佐川, 徹
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Kana |
サガワ, トオル
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Romanization |
Sagawa, Tōru
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Affiliation |
慶應義塾大学文学部
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Affiliation (Translated) |
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Role |
Research team head
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Link |
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Edition |
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Place |
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Publisher |
Name |
福澤基金運営委員会
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Kana |
フクザワ キキン ウンエイ イインカイ
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Romanization |
Fukuzawa kikin un'ei iinkai
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Date |
Issued (from:yyyy) |
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Issued (to:yyyy) |
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Created (yyyy-mm-dd) |
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Updated (yyyy-mm-dd) |
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Captured (yyyy-mm-dd) |
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Physical description |
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Source Title |
Name |
福澤諭吉記念慶應義塾学事振興基金事業報告集
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Name (Translated) |
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Volume |
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Issue |
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Year |
2021
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Month |
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Start page |
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End page |
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ISSN |
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ISBN |
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DOI |
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URI |
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JaLCDOI |
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NII Article ID |
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Ichushi ID |
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Other ID |
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Doctoral dissertation |
Dissertation Number |
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Date of granted |
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Degree name |
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Degree grantor |
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Abstract |
今回の留学では、ガーナ共和国の首都アクラとアクラから30キロほど西に位置する村落部での調査研究をおこなった。そのおもなテーマは、グローバル化や都市化が進展するなかで、アフリカの食と料理がどのように変容しているのか、そして人びとがその変容をどのように認識しているのかを明らかにすることである。
アクラで注目したのはコメ食の広がりである。ガーナでは1980年代以降、コメの輸入量と生産量が急増を続けている。このコメ食の拡大の実態を検討するために、アクラに位置するガーナ大学の大学生や大学院生に協力してもらい、コメ食をどれほどの割合で食べ、またコメ食にどのような意味を付与しているのかを調査した。彼らによれば、コメ食は安くて便利な「学生の食」であり、またガーナ全土でも消費が拡大している。コメは、帰属する民族にかかわらずだれでも食べることができるという意味で「ノーマルな食」である一方で、世界中で食べられている「グローバル・フード」でもある。また、彼らは西アフリカに長いコメ生産の歴史があることは認識しているが、自分たちが食しているのは大部分が輸入米であり、また現在のコメ料理にガーナ独自の要素は希薄だと述べる。コメは「学生の食」や「ノーマルな食」ではありえても、「国民食」と呼べる存在にはなっていないのである。
また村落部では工業食の導入、具体的には、ネスレ社の製造するブイヨンキューブである「マギー」などの導入が人びとの食生活に与える影響に注目した調査研究を実施した。人びとは、マギーやその他の既製品のスパイスが健康へ与える悪影響をつよく自覚している。そのリスクヘの対応は人によってかなりの幅があるが、家で調理を担当する女性の多くは、使用する調味料の種類や量、使用機会を限定的にすることで、食と健康、そして調理にかかる時間や手間の間のバランスを取ろうとしている。彼女たちは工業食品が自分たちの身体に与える影響をよく観察し、専門家やメディアなどから得た情報も考慮しながら、新たな食との関係を調整しているのである。
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Table of contents |
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