慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA)KeiO Associated Repository of Academic resources

慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA)

ホーム  »»  アイテム一覧  »»  アイテム詳細

アイテム詳細

アイテムタイプ Article
ID
2022000010-20220245  
プレビュー
画像
thumbnail  
キャプション  
本文
2022000010-20220245.pdf
Type :application/pdf Download
Size :122.8 KB
Last updated :Jul 1, 2024
Downloads : 37

Total downloads since Jul 1, 2024 : 37
 
本文公開日
 
タイトル
タイトル 二本鎖DNAに対する自然免疫応答経路「cGAS/STING経路」と肺癌腫瘍免疫の関わり  
カナ ニホンサ DNA ニ タイスル シゼン メンエキ オウトウ ケイロ「cGAS/STING ケイロ」ト ハイガン シュヨウ メンエキ ノ カカワリ  
ローマ字 Nihonsa DNA ni taisuru shizen men'eki ōtō keiro "cGAS/STING keiro" to haigan shuyō men'eki no kakawari  
別タイトル
名前 The relationship between an innate immune response pathway to double-stranded DNA "cGAS/STING pathway" and lung cancer tumor immunity  
カナ  
ローマ字  
著者
名前 寺井, 秀樹  
カナ テライ, ヒデキ  
ローマ字 Terai, Hideki  
所属 慶應義塾大学医学部臨床教室専任講師 (有期・医学部)  
所属(翻訳)  
役割 Research team head  
外部リンク  
 
出版地
 
出版者
名前 慶應義塾大学  
カナ ケイオウ ギジュク ダイガク  
ローマ字 Keiō gijuku daigaku  
日付
出版年(from:yyyy) 2023  
出版年(to:yyyy)  
作成日(yyyy-mm-dd)  
更新日(yyyy-mm-dd)  
記録日(yyyy-mm-dd)  
形態
1 pdf  
上位タイトル
名前 学事振興資金研究成果実績報告書  
翻訳  
 
 
2022  
 
開始ページ  
終了ページ  
ISSN
 
ISBN
 
DOI
URI
JaLCDOI
NII論文ID
 
医中誌ID
 
その他ID
 
博士論文情報
学位授与番号  
学位授与年月日  
学位名  
学位授与機関  
抄録
肺扁平上皮癌(LUSC)は肺癌の組織型として二番目に多く25%前後を占める。LUSCは薬剤標的となる遺伝子変異が稀であり、進行期では免疫チェックポイント阻害剤(ICI)以外には長期予後を期待できる薬剤が存在しない。喫煙を背景として腫瘍遺伝子変異量(TMB)が高くICIの効果が期待できるとされるLUSCだが、治療奏効率はICI単剤で20%程度、化学療法との併用でも40-50%程度とICI抵抗例は多い。ICIに抵抗性であった場合、有効な薬剤の選択肢が少なく予後は不良である。
ICIの有効性を予測するバイオマーカーとして腫瘍細胞におけるPDL1発現の多寡が使用されているが、効果予測能は十分でなく、より良いバイオマーカーの同定と、ICI抵抗例に対する新規治療法開発は喫緊の課題である。
近年、自然免疫系に関わるcGAS/STING経路の発現低下が、肺腺癌と小細胞肺癌でICI抵抗性と関与することが報告された。
申請者らが収集した、肺癌組織検体でのSTINGの免疫染色を行ったところ、肺扁平上皮癌において、ICI治療症例においてSTINGの高発現群は予後良好であることが判明した(未発表データ)。さらに、公共データベースを含めた網羅的な解析で、LUSCではSTING遺伝子の発現が肺腺癌と比べて低く、LUSCのsubtypeを決定づける各種転写因子(SOX2, TP63, POU3F2)の発現パターンと相関することが示唆された。
そこで申請者らは、SOX2 high, TP63 low, POU3F2 highの肺癌細胞株に、TP63を過剰発現することで、cGAS/STING経路遺伝子の発現パターンへの影響を調べた。その結果、TP63を過剰発現した肺扁平上皮癌細胞株に脱メチル化剤での処理を行うことで、STING発現の回復、さらにそのSTINGが外的刺激に応じて炎症性のサイトカイン産生に寄与することを遺伝子発現レベル、タンパク発現レベルで示した。今後さらに、同メカニズムが及ぼす影響をin vivo, ex vivoで調べていく。
Recently, it was reported that decreased expression of the cGAS/STING pathway, which is involved in the innate immune system, is associated with ICI resistance in lung cancer.
Immunostaining of STING in lung cancer tissue samples revealed that the group with higher expression of STING had a better prognosis in ICI-treated cases (unpublished data). Furthermore, a comprehensive analysis including public databases suggested that STING gene expression is lower in lung squamous cell carcinomas than in lung adenocarcinomas. Also, the expression level of STING correlates with the expression patterns of various transcription factors (SOX2, TP63, POU3F2) that determine the subtype of LUSCs.
Therefore, we investigated the relationship between the expression pattern of transcription factors and the expression of STING with cell line model. The results showed that TP63-overexpressing lung squamous cell carcinoma cell lines express STING compared with TP63 null cell line. We will further investigate the effects of this mechanism in vivo and ex vivo.
 
目次

 
キーワード
 
NDC
 
注記

 
言語
日本語  

英語  
資源タイプ
text  
ジャンル
Research Paper  
著者版フラグ
publisher  
関連DOI
アクセス条件

 
最終更新日
Jul 01, 2024 14:26:13  
作成日
Jul 01, 2024 14:26:13  
所有者
mediacenter
 
更新履歴
Jul 1, 2024    インデックス を変更
 
インデックス
/ Public / 塾内助成報告書 / 学事振興資金研究成果実績報告書 / 2022年度
 
関連アイテム
 

ランキング

最も多く閲覧されたアイテム
1位 「危険の予見可能... (546) 1st
2位 故意犯と過失犯の... (518)
3位 世襲経営者のマネ... (456)
4位 新自由主義に抗す... (434)
5位 731部隊と細菌戦 ... (396)

最も多くダウンロードされたアイテム
1位 価格に対する消費... (1061) 1st
2位 楽天とアマゾンの... (940)
3位 アセトアニリドの... (746)
4位 インフルエンサー... (535)
5位 731部隊と細菌戦 ... (495)

LINK

慶應義塾ホームページへ
慶應義塾大学メディアセンターデジタルコレクション
慶應義塾大学メディアセンター本部
慶應義塾研究者情報データベース