協調作業は個々人が持つ力を超えて価値を生み出すことができるため, 社会的な活動で欠かせない. 協調作業は, 人的資源の最適な配分を行うことで効果的なものになる. 本研究は, 協調作業の効果を高める人的資源管理環境の実現について論じ, 協調作業のための人的資源管理手法を提案する. 既存の人的資源管理とその環境は, 集団の段階に応じて, 目的を共有しつつも異なる知識や技能を持つ人的資源を配分することができず, そのため, 協調作業に課題を抱えている. これらの課題を解決するため, 集団の規模に応じ, 人的資源の識別・分析、プロジェクトの推挙を行う人的資源管理環境と, それを実現するための手法を提案した. 人的資源の識別と視点技能の分析を行うDTMPtest, 興味関心の分析を行い, プロジェクトの推挙を行うImplify から構成される, 人的資源管理環境の設計と実装を行い, 評価から効果的な協調作業が行われることを示すことで, 協調作業のための人的資源管理手法の有効性と課題を示した.
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