新型コロナウイルスの感染拡大のため、予定していたアメリカ合衆国での一次資料収集をおこなうことができず、1年目の研究計画のメインであった、研究内容(1)（1930年代のメキシコにおける政府主導のチクル生産協同組合の結成と、その結果としてのチクル産業システムの変化の実態を明らかにする）、(3)（東南アジア産のジェルトンのチューインガムの原料としての利用の歴史と、そのチクルとの代替関係を明らかにする）、(4)（アメリカ合衆国のチューインガム産業の歴史を明らかにする）に関してはほとんど進めることができなかった。(5)（アメリカ合衆国および世界各国、とりわけ日本におけるチューインガムに対する社会観の変遷を明らかにする）に関しては、リグレー社のチューインガムが大正期の日本でどのように宣伝されていたのかを新聞資料で分析した。
Due to the COVID-19 pandemic, it was not possible to carry out the planned research in the United States, and three main survey themes of the research project remain almost unexamined: (1) formation of the chicle production cooperatives led by the Mexican Government in the 1930s; (3) history of the use of jelutong as a raw material for chewing gum; (4) history of the chewing gum industry in the United States. As for the history of spread and acceptance of the chewing in the U.S. and throughout the world, we analyzed in newspaper materials how Wrigley's chewing gum was advertised in Japan during the Taisho era.