慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA)KeiO Associated Repository of Academic resources

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2018000006-20180410  
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本文公開日
 
タイトル
タイトル 有機化学的アプローチによる高機能性オンデマンド型ベシクルの開発  
カナ ユウキ カガクテキ アプローチ ニ ヨル コウキノウセイ オンデマンドガタ ベシクル ノ カイハツ  
ローマ字 Yūki kagakuteki apurōchi ni yoru kōkinōsei ondemandogata beshikuru no kaihatsu  
別タイトル
名前 Development of highly functional on-demand vesicles by synthetic approaches  
カナ  
ローマ字  
著者
名前 伴野, 太祐  
カナ バンノ, タイスケ  
ローマ字 Banno, Taisuke  
所属 慶應義塾大学理工学部専任講師  
所属(翻訳)  
役割 Research team head  
外部リンク  
 
出版地
 
出版者
名前 慶應義塾大学  
カナ ケイオウ ギジュク ダイガク  
ローマ字 Keiō gijuku daigaku  
日付
出版年(from:yyyy) 2019  
出版年(to:yyyy)  
作成日(yyyy-mm-dd)  
更新日(yyyy-mm-dd)  
記録日(yyyy-mm-dd)  
形態
1 pdf  
上位タイトル
名前 学事振興資金研究成果実績報告書  
翻訳  
 
 
2018  
 
開始ページ  
終了ページ  
ISSN
 
ISBN
 
DOI
URI
JaLCDOI
NII論文ID
 
医中誌ID
 
その他ID
 
博士論文情報
学位授与番号  
学位授与年月日  
学位名  
学位授与機関  
抄録
分子内に親水基と疎水基を併せ持つ両親媒性分子が水中で形成するベシクルは、化学物質の輸送体やセンサーとして機能することから、創薬・医学分野、分析化学分野において注目を集めている。しかし既往の分子では、ベシクルの安定性と、その場の環境に敏感に応答し、崩壊して内包物を放出したり、変形したりするといった機能性とを兼ね備えた高機能性オンデマンド型ベシクルは未だ存在しない。本研究では、そのようなベシクルの創製を目的として、分子間相互作用の強さを外部刺激により制御可能な両親媒性分子の開発を行った。
伴野のグループでは、加水分解性の両親媒性分子を合成し、それが形成するベシクルが温度に応答して変形する現象を見出した。本現象は、両親媒性分子の加水分解反応にともなってベシクル膜内に形成される剛直なラフト様構造に起因するものと推定される(論文投稿中)。また、ジアミド骨格を有する両親媒性分子を新たに合成し、それからなるベシクルが内外の電解質の濃度差にもとづく浸透圧効果によって崩壊しない、優れた安定性を有することを見出した。ジアミド骨格を有しない化合物からなるベシクルは同様の条件下ですぐに崩壊したことから、膜内にアミド結合由来の水素結合ネットワークが形成され、このことがベシクルの安定性に寄与していると考えられる。
高橋のグループでは、芳香族ボリン酸とモノオール糖受容体を複合化したボリン酸―糖受容体エステルを触媒とした立体特異的β-ラムノシル化反応の開発に成功した。次に、本手法を用いることで、天然糖脂質マンノシルエリスリトールリピッド(MEL)のマンノ―ス部位をラムノースに変更した新規糖脂質(REL)の合成を達成した。さらに、合成したRELも、MELと同様にベシクル形成能を有することを初めて見出した。
以上、本研究は当初の計画通りに進行し、目的とする高機能性オンデマンド型ベシクルを創製する上での有力な手がかりを得た。
Micrometer-sized giant vesicles (GVs) composed of amphiphilic compounds having hydrophilic and hydrophobic groups have been drawn much attention as transporters of chemical substances and chemical sensors. However, there is no report about GVs having the stability and the functionality, such as releasing inclusions and changing the morphology in response to external stimuli. In this study, we have developed new amphiphilic compounds through a synthetic approach for creation of highly functional on-demand vesicles having both excellent structural stability and environmental responsiveness. We found the temperature-dependent deformation of GVs containing hydrolysable amphiphiles having an amide linkage. This was probably owing to the formation of lipid raft-like structure in the vesicular membrane through the hydrolysis of amphiphiles. It was also clarified that the GVs composed of novel amphiphiles having a diimide skeleton exhibited the excellent structural stability. In addition, we have successfully developed a novel stereospecific β-rhamnosylation using a mono-ol acceptor-derived borinic ester catalyst, and applied this method to the synthesis of rhamnosylerythritol lipid (REL) as a new derivative of natural glycolipid, mannosylerythritol lipid (MEL). Furthermore, it was clarified that REL also exhibited GV forming activity in water as well as MEL.
 
目次

 
キーワード
 
NDC
 
注記

 
言語
日本語  

英語  
資源タイプ
text  
ジャンル
Research Paper  
著者版フラグ
publisher  
関連DOI
アクセス条件

 
最終更新日
Oct 24, 2022 13:38:07  
作成日
Oct 24, 2022 13:38:07  
所有者
mediacenter
 
更新履歴
Oct 24, 2022    インデックス を変更
 
インデックス
/ Public / 塾内助成報告書 / 学事振興資金研究成果実績報告書 / 2018年度
 
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