慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA)KeiO Associated Repository of Academic resources

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Item Type Article
ID
KO92001004-00000021-0012  
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KO92001004-00000021-0012.pdf
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Release Date
 
Title
Title メ夕ボローム解析を用いたビタミンCの抗がん作用における分子機構の解明  
Kana メ夕ボローム カイセキ オ モチイタ ビタミンC ノ コウガン サヨウ ニ オケル ブンシ キコウ ノ カイメイ  
Romanization Metaboromu kaiseki o mochiita bitaminC no kogan sayo ni okeru bunshi kiko no kaimei  
Other Title
Title  
Kana  
Romanization  
Creator
Name 上瀧, 萌  
Kana  
Romanization  
Affiliation 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科  
Affiliation (Translated)  
Role  
Link  
Edition
 
Place
藤沢  
Publisher
Name 慶應義塾大学湘南藤沢学会  
Kana ケイオウ ギジュク ダイガク ショウナン フジサワ ガッカイ  
Romanization Keio gijuku daigaku shonan fujisawa gakkai  
Date
Issued (from:yyyy) 2014  
Issued (to:yyyy)  
Created (yyyy-mm-dd)  
Updated (yyyy-mm-dd)  
Captured (yyyy-mm-dd)  
Physical description
 
Source Title
Name 生命と情報  
Name (Translated)  
Volume  
Issue 21  
Year 2014  
Month  
Start page 12  
End page 22  
ISSN
 
ISBN
9784877622794  
DOI
URI
JaLCDOI
NII Article ID
 
Ichushi ID
 
Other ID
SFC-RM2014-003  

請求記号:  
Doctoral dissertation
Dissertation Number  
Date of granted  
Degree name  
Degree grantor  
Abstract
ビタミンCは, 生理濃度において抗酸化作用を有する補酵素として広く知られているが, その一方で高濃度においては活性酸素種(ROS)を発生させる酸化促進作用を発揮することが明らかとされている。抗酸化能の低いがん細胞では, このビタミンCにより産生されるROSを消去しきれずに酸化ストレスが生じ細胞死が誘導されることが報告されている。しかしながら, ビタミンCによる抗がん効果における詳細な作用機序については未だ不明な点が多い。本研究ではメ夕ボロミクスの観点からビタミンCによる抗がん作用の分子機構について検討を行った。まず始めに, 我々はMCF7細胞(ヒト乳がん細胞)を用いてビタミンCによる殺細胞作用について調べた。その結果, 高濃度のビタミンC(1mM以上)を添加することによって細胞死が誘導された。また抗酸化物質であるN-acetylcysteine(NAC)および還元型グル夕チオン(GSH)はそのビタミンCによる細胞死を顕著に抑制したことから, ビタミンCはROSの産生を介して細胞死を誘導することが確認できた。ROSは細胞の酸化還元状態をはじめ様々な代謝プロファイルに大きく影響を与えることが予想される。そこで我々は, キャピラリー電気泳動飛行時間型質量分析装置(CE-TOFMS)を用いて, ビタミンCによる代謝変化について網羅的に解析を行った。MCF7細胞をビタミンCで処理した結果, 解糖系上流およびTCA回路上流に位置する物質濃度の増加が見られ, ATPレベルの顕著な低下も認められた。また, これらのビタミンCによる代謝変化はNACを共処理することよって抑制することができた。さらにビタミンC処理によりNADの低下が明らかとなり, NADの低下に起因するエネルギー代謝全体の停滞が考察された。さらにMCF7細胞においてビタミンCによる殺細胞効果がNAD濃度依存的に抑制された。すなわち, これらの結果から, MCF7細胞においてビタミンCはROSを産生し, NADを減少させることで, 解糖系を阻害しATP産生を抑制し殺細胞効果を誘導することが示唆された。
 
Table of contents

 
Keyword
ビタミンC  

がん  

メ夕ボロミクス  

酸化ストレス  

エネルギー代謝  
NDC
 
Note
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス先端生命科学研究会 2014年度学生論文集
修士論文ダイジェスト
 
Language
日本語  
Type of resource
text  
Genre
Technical Report  
Text version
publisher  
Related DOI
Access conditions

 
Last modified date
Jan 14, 2016 10:56:50  
Creation date
Jan 14, 2016 10:56:50  
Registerd by
mediacenter
 
History
 
Index
/ Public / Shonan Fujisawa / 生命と情報 / Vol.21 (2014)
 
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