慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA)KeiO Associated Repository of Academic resources

慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA)

ホーム  »»  アイテム一覧  »»  アイテム詳細

アイテム詳細

アイテムタイプ Article
ID
2017000001-20170128  
プレビュー
画像
thumbnail  
キャプション  
本文
2017000001-20170128.pdf
Type :application/pdf Download
Size :120.1 KB
Last updated :Feb 21, 2019
Downloads : 330

Total downloads since Feb 21, 2019 : 330
 
本文公開日
 
タイトル
タイトル 日本語表記システム研究  
カナ ニホンゴ ヒョウキ システム ケンキュウ  
ローマ字 Nihongo hyōki shisutemu kenkyū  
別タイトル
名前 A study of Japanese writing systems  
カナ  
ローマ字  
著者
名前 屋名池, 誠  
カナ ヤナイケ, マコト  
ローマ字 Yanaike, Makoto  
所属 慶應義塾大学文学部教授  
所属(翻訳)  
役割 Research team head  
外部リンク  
 
出版地
 
出版者
名前 慶應義塾大学  
カナ ケイオウ ギジュク ダイガク  
ローマ字 Keiō gijuku daigaku  
日付
出版年(from:yyyy) 2018  
出版年(to:yyyy)  
作成日(yyyy-mm-dd)  
更新日(yyyy-mm-dd)  
記録日(yyyy-mm-dd)  
形態
1 pdf  
上位タイトル
名前 学事振興資金研究成果実績報告書  
翻訳  
 
 
2017  
 
開始ページ  
終了ページ  
ISSN
 
ISBN
 
DOI
URI
JaLCDOI
NII論文ID
 
医中誌ID
 
その他ID
 
博士論文情報
学位授与番号  
学位授与年月日  
学位名  
学位授与機関  
抄録
従来, 近代以前の日本語表記は, 明示的な規範によらない, 無秩序で不合理なものと考えられてきた。しかし, それはこれまでの分析装置が不備であったため, その原理を明らかにできなかっただけであり, 当時も文書・文献によって正確な伝達が可能だった以上, そこには合理的で精緻なルールが働いていたのである。
今年度は, 前近代の日本語の表記機構のうち, 仮名表記と送り仮名についての分析をおこなった。
仮名表記については, 従来, 一つのことばに対して唯一の表記が対応する「唯一性表記」ばかりが正確な伝達を可能にする健全な表記機構と考えられてきたが, 一つのことばに対して複数の表記が対応する「多表記性表記」も, 表記からことばへの一意的な復元が可能な健全な表記機構であるということをすでに以前, 江戸時代の仮名表記について明らかにしており, 現在この見解は学界で広く認められつつある。今回は, この種の仮名表記がひらがな・カタカナ成立後, ことばと表記の唯一性の対応を大きく崩した音韻変化の結果生じた, 平安末期にまでさかのぼるものであることを実証した。従来, 音韻変化後には, 「かなづかい」が唯一性の表記を維持するために提唱され, 仮名表記の規範として広く行われたものと考えられてきたが, 「かなづかい」はむしろ傍流であり, この「多表記性表記」こそが, 実はその後長く仮名表記の主流をなしてきたという見通しも得られている。
送り仮名については, 現代につながる「送り仮名法」の規範がはじめて提唱された明治9年以前の, 前近代以来の状況を代表するものとして福沢諭吉の『学問ノスゝメ』とその周辺の文献をとりあげ, その送り仮名の原則を帰納した。現行の「送り仮名の付け方」をはじめ, 近代に提唱された送り仮名法が漢字の担当する部分を一定にしようとする原則によるものであるのに対し, 当時の送り仮名は, 送り仮名の部分の方を一定にしようとするまったく別の原理によるものであり, これは日本語をはじめから漢字交じりで書き下ろすためというより, 漢文に送り仮名を付す際の便宜から生じたものであることを明らかにした。
In this year's research, I clarified that rational principles work on two notational mechanisms of Japanese before modern times : Kana spelling and switching Kanji into Kana (Okurigana), which were conventionally regarded as irrational and disorderly.
 
目次

 
キーワード
 
NDC
 
注記

 
言語
日本語  

英語  
資源タイプ
text  
ジャンル
Research Paper  
著者版フラグ
publisher  
関連DOI
アクセス条件

 
最終更新日
Feb 21, 2019 13:10:04  
作成日
Feb 21, 2019 13:10:04  
所有者
mediacenter
 
更新履歴
Feb 21, 2019    インデックス を変更
 
インデックス
/ Public / 塾内助成報告書 / 学事振興資金研究成果実績報告書 / 2017年度
 
関連アイテム
 

ランキング

最も多く閲覧されたアイテム
1位 出生率及び教育投... (821) 1st
2位 『うつほ物語』俊... (490)
3位 新自由主義に抗す... (389)
4位 731部隊と細菌戦 ... (358)
5位 『疱瘡除』と『寿... (278)

最も多くダウンロードされたアイテム
1位 Predicting crypt... (2452) 1st
2位 家族主義と個人主... (1916)
3位 中和滴定と酸塩基... (570)
4位 731部隊と細菌戦 ... (564)
5位 猫オルガンとはな... (535)

LINK

慶應義塾ホームページへ
慶應義塾大学メディアセンターデジタルコレクション
慶應義塾大学メディアセンター本部
慶應義塾研究者情報データベース