有価証券の評価に関する特定の主張が現行会計に関する説明理論として提唱された場合,そうした見解が妥当と認められるためには,どのような要件をクリアーしなければならないのであろうか。この点については,勘定分類の視点および認識・測定原則の視点がそのことにかかわっている,と本稿は考えている。しかし,このうち,前者は,必ずしも認知されていない。そこで,クリアーすべき要件を検討する前提として,本稿は,この勘定分類の視点を取り上げた。この勘定分類に関する見方について,本稿は,統合的勘定分類観と勘定分類混在観とを分別し,後
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