本稿は,自社利用目的のソフトウェアの開発・管理についての実態をアンケートにより調査した結果の概要をまとめたものである。アンケートを発送した企業は,東京証券取引所に1部上場している製造業および金融業であり,1社につき,経理部とシステム部に発送している。本稿は,そのうちのシステム部についてのアンケートの結果である。アンケートの内容は以下の通りである。(1)開発しているソフトウェアの種類,(2)システム開発統括部の設置について,(3)SIS等の全社的なシステムの開発について,(4)過去に開発したソフトウェアの管理について,(5)コンピュータの利用について,(6)マルチ・ベンダーについて,(7)ソフトウェアの開発自体が一種の研究開発と考えられる場合について,(8)外注の管理について,(9)CIMについて,(10)進捗度の管理について,(11)TQCについて,(12)ソフトウェアの耐用年数について,(13)メインテナンスについて,(14)社員教育について,(15)ソフトウェア開発の性質について。