一 はじめに
 1 訴訟終了宣言の必要性
 2 ドイツ民事訴訟法の改正と訴訟終了宣言
 3 本稿で使用した文献等について
    法令名等の略語について
    参考文献一覧と略称について
二 ドイツ民事訴訟法第九一条aの改正について
 1 従来の規定(旧ドイツ民事訴訟法第九一条a)
 2 改正点
 3 現行法の内容(ドイツ民事訴訟法第九一条a)
 4 改正理由
  (a) 第一項の改正について
  (b) 第二項の改正について
三 ドイツ民事訴訟法第二六九条第三項第三段の改正について
 1 従来の規定(旧ドイツ民事訴訟法第二六九条第三項)
 2 改正点
 3 現行法の内容(ドイツ民事訴訟法第二六九条第三項)
 4 改正理由
四 ドイツ民事訴訟法第二六九条第三項第三段に関するドイツでの反応について
 1 理論的な間題
  (a) 訴えの取下けと訴訟係属との関係
  (b) 体系的な位置
 2 「遅滞ない訴えの取下げ」という要件
 3 運用上の問題として公平な裁判に対する危惧
 4 適用する場面の拡張
  (a) 訴え提起前への類推適用
  (b) 訴訟係属後への類推適用
  5 別訴としての確認の訴えに対する影響
 6 訴訟終了宣言の制度に対する影響
  (a) 双方的訴訟終了宣言の場合
  (b) 一方的訴訟終了宣言の場合
五 ドイツ民事訴訟法の改正と日本の訴訟終了宣言
 1 注目すべき論点とそれが示唆するもの
  (a) 新規定の適用領域の限定性
  (b) 補完制度の必要性
  (c) 訴訟終了宣言の将来
 2 日本が改正法から学ぶべきこと
  (a) 訴えの取下げという方法の限界
  (b) 補完性から別制度の必要性
  (c) 日本の訴訟終了宣言の将来
 3 日本の学界に対する影響
六 おわりに
 1 本稿の主張のまとめ
  2 司法制度改革の動き