一, 問題の所在(通説への疑問)
二, 日本の従来の学説(判例)について
1, 雉本博士・山田博士の積極説
2, 岩松氏・三ケ月教授の積極説
3, 中島博士・細野博士の消極説
4, 現在の通説と有力説の対立について
付説 わが国における自白に関する規定の沿革について[以上前号]
三, 西ドイツにおける学説の現状と, 一, 二の学説の紹介及び検討
1, 現在の教科書(体系書), 注釈書の状況について
2, デムラーの権利自白論(一八九五年)について
3, ヴォルフの認諾論(一九六九年)について・・・但し, これについては拙稿の書評(法学研究四三巻十二号九〇頁)に譲り, 本稿では省略している。
4, バウアの先決的法律関係についての当事者の合意論(一九六九年)について
付説 ゾウベルンハイムの権利自白についての考え方(一九一六年)について[以上本号]
四, まとめ並に私見
1, 紛争なき所, 裁判なしの原則
2, 権利自白について
イ, 拘束力及びその撤回について
ロ, 事実自白との関連その他について
ハ, まとめ
ニ, 近時の判例概観
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