慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA)KeiO Associated Repository of Academic resources

慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA)

ホーム  »»  アイテム一覧  »»  アイテム詳細

アイテム詳細

アイテムタイプ Article
ID
AN00150430-00000090-0165  
プレビュー
画像
thumbnail  
キャプション  
本文
AN00150430-00000090-0165.pdf
Type :application/pdf Download
Size :1.7 MB
Last updated :Oct 1, 2010
Downloads : 636

Total downloads since Oct 1, 2010 : 636
 
本文公開日
 
タイトル
タイトル 社会科学と社会政策 : ある大統領諮問委員会の顛末  
カナ シャカイ カガク ト シャカイ セイサク : アル ダイトウリョウ シモン イインカイ ノ テンマツ  
ローマ字 Shakai kagaku to shakai seisaku : aru daitoryo shimon iinkai no tenmatsu  
別タイトル
名前 A full report on the commission on obscenity and pornography  
カナ  
ローマ字  
著者
名前 三井, 宏隆  
カナ ミツイ, ヒロタカ  
ローマ字 Mitsui, Hirotaka  
所属 慶應義塾大学  
所属(翻訳)  
役割  
外部リンク  
 
出版地
東京  
出版者
名前 三田哲學會  
カナ ミタ テツガクカイ  
ローマ字 Mita tetsugakukai  
日付
出版年(from:yyyy) 1990  
出版年(to:yyyy)  
作成日(yyyy-mm-dd)  
更新日(yyyy-mm-dd)  
記録日(yyyy-mm-dd)  
形態
 
上位タイトル
名前 哲學  
翻訳  
 
90  
1990  
6  
開始ページ 165  
終了ページ 197  
ISSN
05632099  
ISBN
 
DOI
URI
JaLCDOI
NII論文ID
 
医中誌ID
 
その他ID
 
博士論文情報
学位授与番号  
学位授与年月日  
学位名  
学位授与機関  
抄録
自分が見たいものを見る,読みたいものを読むといった個人の自由が社会の安寧,秩序に反するとの理由で制限,制約をうけることがある.「個人の自由といっても,それは無制限に許されるものではない」というのが,制限論者の主張である.この主張の是非はともかくとして,一応それを受け入れるとするならば,次に問題となることは,その線引きをどのようにするのか,ということである.特に人びとが「黒か,白か」をめぐって厳しく対立しているような場合には,線引きは難航する.その一例として,ポルノグラフィー(porunography)の問題があげられる.ポルノグラフィーをめぐっては,規制の強化を主張する人たちと,表現の自由,思想の自由を盾にして規制反対を唱える人たちの間で激しい論争が繰り返されてきた.そこに社会科学者が関与することになったのは,ジョンソン大統領のときに大統領諮問委員会(Commission on Obscenity  Pornography)が設置され,委託研究という形で専門家の意見が求められたことによる.その後この委員会は「ポルノグラフィーは成人にとって無害である」との結論を導き出し,それに基づく答申案をまとめて(Lockhart Report),大統領と議会に提出することになった.しかしながら,それを受けた当時のニクソン大統領及び議会は,「この内容はアメリカ国民の道徳心を堕落させるものである」と手厳しく批判したうえで,答申の受諾を拒否してしまったのである.こうして200万ドルの予算と2年間の歳月を費した委員会の報告は(1巻の要約と9巻からなる研究報告書),悪評のうちに世間から葬り去られてしまったのである.それと同時に,社会科学者(心理学者,行動科学者)はその研究成果に基づいて社会政策の立案に参画するというまたとないチャンスをフイにしてしまったのである.本稿では,大統領諮問委員会の答申が何故このような結末を迎えることになったのか,この種の社会的争点の解決に心理学の手法を適用することが果して妥当であったのか,そこから得られた知見は一般の人たちにどのように受けとめられたのか,といった問題について,この諮問委員会(Lockhart Report)の活動を辿りながら考えていくことにする.
Pornography is a controversial issue that drives most people to extremes of opinion. As such, it seems unlikely that factural evidence alone, however scientific, will succeed in convincing many people to alter their opinions. In 1970, the first large-scale evaluation of sexually explicit material was conducted in the United States by the Commission on Obscenity and Pornography. The Commission concluded that there was no reliable evidence that exposure to explicit sexual materials plays a significant role in the causation of delinquent or criminal behavior among youths or adults. Their report, however, was promptly denounced by Congress as "irresponsible" and "degrading". It was also rejected as "morally bankrupt" by President Nixon. Why does a serious social and behavioral science research effort fail to influence government policy? This paper fully addresses this question.
 
目次
大統領諮問委員会の設置
影響力検討小委員会の報告
 エロチカに対する行動レベルの反応
 エロチカに対する態度
 エロチカと反社会的行動との関係
大統領諮問委員会の答申内容
Lockhart Reportに対する反発
Attorney General's Commission
要約
 
キーワード
 
NDC
 
注記

 
言語
日本語  
資源タイプ
text  
ジャンル
Journal Article  
著者版フラグ
publisher  
関連DOI
アクセス条件

 
最終更新日
Oct 01, 2010 09:00:00  
作成日
Oct 01, 2010 09:00:00  
所有者
mediacenter
 
更新履歴
 
インデックス
/ Public / 文学部 / [哲学] 哲学 / 90 (199006)
 
関連アイテム
 

ランキング

最も多く閲覧されたアイテム
1位 新自由主義に抗す... (427) 1st
2位 斎藤隆夫の「粛軍... (340)
3位 慶應義塾図書館史... (271)
4位 認知文法から考え... (265)
5位 M&Aにおける... (263)

最も多くダウンロードされたアイテム
1位 <<Qu'... (1470) 1st
2位 新参ファンと古参... (437)
3位 731部隊と細菌戦 ... (314)
4位 日本における美容... (268)
5位 新自由主義に抗す... (267)

LINK

慶應義塾ホームページへ
慶應義塾大学メディアセンターデジタルコレクション
慶應義塾大学メディアセンター本部
慶應義塾研究者情報データベース