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2019000007-20190266  
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本文公開日
 
タイトル
タイトル 大正デモクラシーから「維権デモクラシー」を考える  
カナ タイショウ デモクラシー カラ「イケン デモクラシー」オ カンガエル  
ローマ字 Taishō demokurashī kara "iken demokurashī" o kangaeru  
別タイトル
名前 Taisho democracy as a reference point for examining Weiquan democracy  
カナ  
ローマ字  
著者
名前 呉, 茂松  
カナ ゴ, モショウ  
ローマ字 Wu, Maosong  
所属 慶應義塾大学経済学部准教授  
所属(翻訳)  
役割 Research team head  
外部リンク  
 
出版地
 
出版者
名前 慶應義塾大学  
カナ ケイオウ ギジュク ダイガク  
ローマ字 Keiō gijuku daigaku  
日付
出版年(from:yyyy) 2021  
出版年(to:yyyy)  
作成日(yyyy-mm-dd)  
更新日(yyyy-mm-dd)  
記録日(yyyy-mm-dd)  
形態
1 pdf  
上位タイトル
名前 学事振興資金研究成果実績報告書  
翻訳  
 
 
2019  
 
開始ページ  
終了ページ  
ISSN
 
ISBN
 
DOI
URI
JaLCDOI
NII論文ID
 
医中誌ID
 
その他ID
 
博士論文情報
学位授与番号  
学位授与年月日  
学位名  
学位授与機関  
抄録
中国近現代史における維権運動の意義について究明するためには、歴史的な視点が不可欠である。そこで、日本の近代化の先例が中国を理解する上で参考に値すると思われ、私は日本の近現代史について勉強した。勉強にあたって次の3つの問題を設定した。一つは、日本の政治的民主化はどのような経緯を辿ったのか。次は日本の有権者はどのように生まれたのか。三つ目は、日本のリベラリズムはどのように形成したのか、などである。暫定的にではあるが、日本の近現代史について下記の認識に至った。
明治維新、自由民権運動、大正デモクラシー、戦後民衆主義といった系譜で観察した際に、日本の近現代史は一部の地方のエリートが要求してきた選挙権、近代的権利意識が一般の人々に浸透し、様々な形で現れる言い換えれば、近代的市民が生まれ、潜在的な有権者として民主主義を学習するプロセスであった。それは社会活動、政治運動だけではなく、文学においても、顕著に現れた。とりわけ大正デモクラシーに見られた諸特徴は、中国の維権運動期と類似している部分が多い。また抱えている矛盾にも共通性が観られた。日本の場合、大正デモクラシー期における社会の変化と当時の天皇制を中心とした政治体制との緊張関係、中国の場合、多様化が進む社会と一元化を求める党・国家体制の緊張関係は、両時代が抱えていた構造的矛盾であった。大正デモクラシーのダイナミズムがその後の対外拡張の軍国主義に動員され、国家主義という一元化した政治体制に吸収されたしまった。だが、戦後民主主義の発展の受け皿、あるいは基礎であったことは否定できない。この認識は大正デモクラシーと現代中国との比較を通じて、「維権デモクラシー」の仮説を提示するための前提である。
Research into the significance of the Weiquan movement in modern Chinese history will be necessary; this will require a historical perspective. In this research, the example of Japan's modernization can be a worthwhile reference for understanding China. After studying Japan's modern and contemporary history for several years, I decided that I wanted to answer these questions: How did democratization of politics in Japan come about? How were Japanese voters born? And how did Japan's liberalism arise? Looking back over modern history from the Meiji Restoration, the Freedom and People's Rights movement, and Taisho democracy to democracy in postwar Japan, we can see that there has been a process of learning about democracy which manifested itself in different ways, from demands for enfranchisement among local elites to a spreading consciousness of modern rights among the public, which eventually gave birth to a modern citizenry and potential voters. This movement developed not just through social activities and political movements but also through literature. In particular, many aspects and contradictions of Taisho democracy are similar to those of the Weiquan movement period in China.
 
目次

 
キーワード
 
NDC
 
注記

 
言語
日本語  

英語  
資源タイプ
text  
ジャンル
Research Paper  
著者版フラグ
publisher  
関連DOI
アクセス条件

 
最終更新日
Dec 16, 2022 10:39:39  
作成日
Dec 16, 2022 10:39:39  
所有者
mediacenter
 
更新履歴
Dec 16, 2022    インデックス を変更
 
インデックス
/ Public / 塾内助成報告書 / 学事振興資金研究成果実績報告書 / 2019年度
 
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