2019年度は、昨年度から引き続き、スペイン美術史の学術誌に投稿するための論文を執筆した。この論文は、ベラスケスの絵画『ラスメニーナス』に描かれている女官のひとりであるイサベル・デ・ベラスコと、チアパスの五つのインディオ村落の関係が、インディオの貢納を媒介として成立していたことを明らかにするものである。執筆には予想以上に時間がかかり、当該年度中には終わらなかったが、2020年5月末には執筆を終え、6月にようやく投稿をすることができた。
3年間の研究計画では、もともと本を一冊執筆することをかかげていたが、これは成し遂げることができなかった。投稿した原稿は、その一章となる予定だが、その他の原稿はまだ粗い草稿の段階である。今後も継続して、執筆を行う予定である。
In 2019, I continued to write a paper to send to a academic journal of Spanish Art History.