本研究の目的は、ウェアラブルコンピュータ（ウェアラブルテクノロジー）における「ウェアラブル」の意味がユビキタス電子機器としてのみならず「みにつける」ものであることを前提に、ファッションデザインの既往研究からも検討することで、人間が着用することの文化、社会、技術に及ぶ包括的、統合的な設計要因を明らかにすることである。

本研究の成果を以下に述べる：

・津田大介とのシンポジウム開催（六本木アカデミーヒルズ）とその内容のデジタル書籍化
＝デジタル、バイオ、サステナブルXファッションなどを歴史的に俯瞰しつつ、新たな人間像の輪郭を衣服を介して議論した。その成果は津田大介によってデジタル書籍化されている。

・Global Fashion Conference 2018 (London)における３本の口頭発表
＝３本の発表はDIYバイオとデジタルファブリケーションがもたらす新たな型紙設計開発、ウェアラブルテクノロジーとファッションの融合がもたらす新たな統合的設計領域、アルゴリズムを介した型紙設計開発を通した環境維持可能性の検討、の３つである。

・研究会学生らによるWired Creative Hack Award2018入選
＝本研究内容を応用して開発された設計方法に基づく成果物を同アワードに応募、入選した。

・Keio SFC Open Research Forum 2018での展示発表
This research looks at the intersection of wearable technology in the broad context (including biotechnology and computational pattern cutting) to analyse the socio-technical issues that should be considered throughout the design process.

As a result, I had three oral presentations on the research projects undertaken within this funding at Global Fashion Conferenec 2018 in London.