本書は、世界９か国の研究機関の研究者を招聘し、留学先のマドリード自治大学において主催した国際シンポジウムJapón y el Siglo de Oro Español en un contexto global （グローバル・コンテクストにおける黄金世紀スペインと日本、 2019年3月5—7日）の成果をもとに、スペインの有力な人文学系出版社ABADA Editores より出版したものである。
本全体のテーマ設定、構成、またそれらとの整合性に関わる各章執筆者との交渉は折井が主に担当し、共著者であるマドリード自治大学教授マリア・ヘスス・サモラ・カルボは序論の執筆・各原稿のスタイル統一等の作業を担当した 。英語、日本語によって寄稿された章に関しては、3章をルイス・デ・ラ・トレ氏に、1章をメナチェ氏に依頼した 。これら校正・翻訳の整合性ついては共著者二人で確認を行っている。
今後いくつかの書評において評価を受ける予定であるが、概して日本人のスペイン研究者 (Hispanist/Hispanista)と、スペインの日本研究者 (Japanologist/Japonó logo)という、国家的枠組みの中で行われてきた日西交渉史を、中近世のグローバル・ヒストリー研究の中に位置づけた先駆的著作として認知されることを願う次第である。なお、共著者を除く各章執筆者は以下のとおりである。Cabral Bernabè, Renata (University of Sao Paulo), Espinosa, Josè Pazó (Universidad Autónoma de Madrid), Igawa, Kenji (早稲田大学), Kishimoto Emi (大阪大学), Nakai, Hiroyasu (津田塾大学), Oswald, Cristina (Mateo Ricci lnstitute, Macau), Petrucci, Maria Grazia(University of British Columbia), Sobczyk, Malgorzata (Copernicus University, Poland), Takagi,Kayoko (Universidad Autónoma de Madrid), Toyoshima, Masayuki (上智大学), Vu-Thanh,Helene (Université de Breagan e-Sud)
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