はじめに
一 文献調査と聴取調査
1 文献調査
2 聴取調査
二 文献調査の成果 : 『太湖流域社会』第I部地方文献篇を中心に
1 山本英史「清末民国期における郷村役の実態と地方文献 : 蘇州府を中心とする史料紹介」
2 陳来幸「清末民初期江南地域におけるシルク業界の再編と商業組織」
3 佐藤仁史「清末民国期の近代教育導入にみる市鎮と農村 : 江蘇省呉江県を事例に」
4 太田出「民国期の青浦県老宅鎮社会と太湖流域漁民 : 『郷鎮戸口調査表』の分析を中心に」
5 稲田清一「一九四〇年代末、江蘇省青浦県における地籍台帳と地籍公布図」
三 聴取調査の成果 : 『太湖流域社会』第II部フィールドワーク篇を中心に
1 太田出「太湖流域漁民の「社」「会」とその共同性 : 呉江市漁業村の聴取記録を手がりに」
2 佐藤仁史「一宣巻芸人の活動からみる太湖流域農村と民間信仰」
3 呉滔「荘家圩廟と村落社会」
四 佐藤仁史・太田出・稲田清一・呉滔編『中国農村の信仰と生活―太湖流域社会史口述記録集』（汲古書院、二〇〇八年一二月）について
むすび
1 地方文献の発見 : 基層資料への注目
2 聴取対象者の拡がり : 老百姓との交わり
3 民国と現代
4 農村と市鎮